「契約書は紙に印刷して、はんこを押して、郵送する」――そんな時代は終わりつつあります。
2020年のコロナ禍をきっかけに、日本でも電子契約の普及が一気に加速しました。政府の「脱ハンコ」推進、電子帳簿保存法の改正、そしてリモートワークの定着により、オンラインで契約を締結することは今やビジネスの新常識です。
でも、「具体的にどうすればいいの?」「難しそう」「セキュリティは大丈夫?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、電子契約を初めて使う方に向けて、必要な準備から具体的な手順、注意点まで、すぐに実践できる形でわかりやすく解説します。
オンライン契約とは
オンライン契約(電子契約)とは、紙の書面ではなく電子データとして契約書を作成し、電子署名によって締結する方法です。
従来の紙の契約との主な違いは以下の通りです。
| 紙の契約 | オンライン契約 | |
|---|---|---|
| 作成 | 印刷・製本 | デジタルで作成・PDF化 |
| 署名 | 実印・認印の押印 | 電子署名(画面上で操作) |
| 送付 | 郵送(数日〜1週間) | メール・リンク送付(即時) |
| 保管 | 紙のファイリング | クラウド・電子保存 |
| 印紙税 | 契約金額に応じて必要 | 不要 |
| コスト | 印刷代+郵送費+印紙代 | 電子署名サービス利用料のみ |
オンライン契約の5つのメリット
1. 締結までのスピードが圧倒的に速い
紙の契約書は、印刷→製本→押印→郵送→相手方の押印→返送で1〜2週間かかることも珍しくありません。オンライン契約なら、最短5分で締結が完了します。急ぎの案件でも、即日で契約を締結できます。
2. コストを大幅に削減できる
紙の契約で発生するコストを考えてみましょう。
- 印刷代:約20〜50円
- 封筒・送料:約500〜1,000円(簡易書留の場合)
- 印紙代:200円〜数十万円(契約内容による)
- 保管スペース:ファイルキャビネットの賃料按分
オンライン契約なら、これらのコストがほぼゼロになります。CanUSignの場合、1通あたりわずか1ユーロ(約160円)。月額料金もありません。
3. どこからでも締結できる
出張先、自宅、カフェ――インターネット環境があればどこからでも契約を締結できます。相手方も同様です。リモートワークが当たり前になった今、場所に縛られない契約締結は大きなメリットです。
4. 紛失・劣化のリスクがない
紙の契約書は、火災・水害による紛失、経年劣化、ファイリングミスによる行方不明など、さまざまなリスクがあります。電子データなら、バックアップを取ることで安全に長期保管できます。
5. 検索・管理が容易
「あの契約書、どこにしまったっけ?」――紙のファイルから目的の契約書を探すのは時間がかかります。電子データなら、ファイル名や日付で瞬時に検索できます。
オンライン契約を始める前の準備
準備1:電子契約に使うサービスを選ぶ
電子署名サービスは複数ありますが、初めての方にはシンプルで低コストなサービスがおすすめです。
CanUSignは、以下の理由からオンライン契約を始める方に最適です。
- 月額料金なし:使った分だけ支払う(1通1ユーロ)
- アカウント登録不要:署名する相手方にアカウント登録を求める必要がない
- 日本語対応:UIが日本語で、直感的に操作できる
- テンプレート付き:契約書を一から作る必要がない
準備2:契約書を用意する
オンライン契約で使う契約書は、以下のいずれかの方法で準備します。
方法A:テンプレートを使う
CanUSignには、業務委託契約書、売買契約書、秘密保持契約書などの基本テンプレートが用意されています。必要事項を入力するだけで、すぐに使える契約書が完成します。
方法B:既存の契約書をPDFに変換する
Wordやスプレッドシートで作成した既存の契約書があれば、PDFに変換してアップロードするだけです。使い慣れたフォーマットをそのまま電子契約に移行できます。
方法C:AIで契約書を作成する
CanUSignのAI機能を使えば、必要な条件を入力するだけで契約書のドラフトを自動生成できます。もちろん、生成された内容は自由に編集可能です。
準備3:取引先に事前に伝える
いきなり電子契約のリンクを送ると、相手方が戸惑う可能性があります。事前に以下の点を伝えましょう。
- 電子契約で締結したい旨
- 電子契約の法的有効性(電子署名法により紙と同等の効力があること)
- 具体的な署名の手順(リンクをクリックするだけで簡単にできること)
- 印紙税が不要になるメリット
ほとんどの場合、丁寧に説明すれば快く同意していただけます。
実践:CanUSignでオンライン契約を締結する手順
それでは、実際にオンラインで契約を締結する手順をステップバイステップで解説します。
ステップ1:CanUSignにアクセスする
CanUSignにアクセスし、無料アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを設定するだけで、すぐに使い始められます。
ステップ2:契約書をアップロードまたは作成する
ダッシュボードから「新規契約書」を選択し、以下のいずれかの方法で契約書を準備します。
- テンプレートから選ぶ:業務委託契約書、秘密保持契約書などのテンプレートを選択
- PDFをアップロード:既存の契約書ファイルをドラッグ&ドロップ
- AIで作成:契約の条件を入力してAIにドラフトを生成させる
ステップ3:署名箇所を設定する
契約書のプレビュー画面で、署名が必要な箇所をマークします。
- あなたの署名欄:自分が署名する箇所をクリックして設定
- 相手方の署名欄:相手方が署名する箇所をクリックして設定
- 日付欄:署名日を自動入力する箇所を設定
ドラッグ&ドロップで直感的に配置できるので、特別なスキルは不要です。
ステップ4:相手方に署名を依頼する
相手方のメールアドレスを入力し、「署名を依頼」ボタンをクリックします。
相手方には、署名依頼のメールが届きます。メール内のリンクをクリックすると、契約書の内容を確認し、画面上で署名できます。相手方のアカウント登録は不要です。スマートフォンからでも署名可能です。
ステップ5:署名済み契約書を受け取る
双方の署名が完了すると、以下が自動的に生成されます。
- 署名済み契約書PDF:両者の電子署名が付された完成版
- 監査ログ:「いつ」「誰が」「どのIPアドレスから」署名したかの記録
- タイムスタンプ:署名時刻の第三者証明
これらの書類は、メールで両者に自動送付されます。ダッシュボードからいつでもダウンロード可能です。
以上で完了です。 慣れれば、全体の所要時間は5〜10分程度です。
セキュリティについて知っておくべきこと
オンライン契約で最も気になるのがセキュリティです。以下のポイントを押さえておきましょう。
通信の暗号化
信頼できる電子署名サービスは、SSL/TLS暗号化通信を使用しています。これは、オンラインバンキングと同じレベルのセキュリティです。第三者が通信内容を傍受することはできません。
本人確認
電子署名の有効性を担保するため、以下の方法で本人確認が行われます。
- メール認証:登録メールアドレスへのリンク送付
- アクセスログ:IPアドレス、デバイス情報、タイムスタンプの記録
- 署名プロセスの記録:署名操作の詳細な監査ログ
改ざん防止
電子署名が付された文書は、署名後に内容が改ざんされると検知できます。これにより、契約内容の不正な変更を防止できます。
注意点とよくある失敗
注意点1:全ての契約が電子化できるわけではない
定期借地契約、任意後見契約など、一部の契約は法律上、紙での締結が必要です。ただし、一般的なビジネス契約(業務委託、売買、NDA、雇用契約など)は電子契約で問題ありません。
注意点2:電子帳簿保存法の要件を満たす
電子契約で締結した書類は、電子帳簿保存法の要件に沿って電子保存する必要があります。紙に印刷して保存するだけでは不十分です。
必要な要件は以下の通りです。
- タイムスタンプの付与または訂正・削除の履歴管理
- 検索機能の確保(取引年月日、取引先名、取引金額)
- ディスプレイ・プリンタでの出力が可能であること
CanUSignで締結した契約書には、タイムスタンプと監査ログが自動付与されるため、この要件を満たしやすくなっています。
注意点3:社内ルールの整備
電子契約を本格的に導入する場合は、以下の社内ルールを整備しましょう。
- 電子契約の利用範囲(どの種類の契約に使うか)
- 承認フロー(誰が署名権限を持つか)
- 保存・管理方法(どこに、どのように保管するか)
- 取引先への説明方法
よくある失敗:相手方への説明不足
「突然リンクが届いたけど、これは何?」と相手方が困惑するケースがあります。必ず事前にメールや電話で「電子契約で進めたい」旨を伝えましょう。相手方がITに不慣れな場合は、署名手順を簡単に説明しておくとスムーズです。
こんな方にオンライン契約がおすすめ
フリーランス・個人事業主
クライアントとの業務委託契約、NDA、発注書などを低コストでスピーディに締結できます。月額料金なしのCanUSignなら、案件が少ない月はコストゼロです。
スタートアップ・中小企業
投資契約、業務提携契約、雇用契約など、成長フェーズで増える契約手続きを効率化できます。紙の契約に比べて、締結までのリードタイムが大幅に短縮されます。
リモートワーク中心の企業
社員やパートナーが各地に散らばっている場合、郵送でのやり取りは非効率です。オンライン契約なら、場所を問わず即座に締結できます。
副業・兼業をしている方
本業の傍ら副業で契約を締結する機会がある方にも最適です。スマートフォンから数分で署名を依頼・完了できるため、限られた時間でも効率的に契約手続きを進められます。
よくある質問
オンラインで署名した契約は本当に法的に有効ですか?
はい、有効です。電子署名法(2001年施行)により、適切な電子署名が付された文書は「真正に成立したもの」と推定されます。裁判でも証拠として採用されています。
相手方がオンライン契約を使ったことがない場合は?
CanUSignなら、相手方はリンクをクリックして契約内容を確認し、画面上で署名するだけです。アカウント登録もアプリのインストールも不要。ITが苦手な方でも問題なく署名できます。
はんこ(印鑑)はもう不要ですか?
電子契約では物理的な印鑑は不要です。ただし、相手方が印鑑文化を重視する場合は、印影画像を契約書に挿入することも可能です。法的には電子署名だけで十分ですが、相手方の心理的な安心感のために印影を追加する企業もあります。
無料で始められますか?
CanUSignは月額料金無料で、1通あたり1ユーロ(約160円)の従量課金制です。高額な初期費用やサブスクリプション料金は不要です。まずは1通試してみて、使い勝手を確認できます。
まとめ:今日からオンライン契約を始めよう
オンライン契約は、もはや特別なものではありません。印紙税の節約、締結スピードの向上、保管コストの削減――メリットは明確です。そして、始めるのに難しい知識やスキルは必要ありません。
始め方はシンプルです。
- CanUSignにアクセスする
- テンプレートを選ぶか、既存の契約書をアップロードする
- 署名箇所を設定する
- 相手方にリンクを送る
- 署名済みPDFを受け取る
所要時間は約5分。費用は1通1ユーロ。
「いつかやろう」と思っていたオンライン契約への移行を、今日から始めてみませんか? まずは1通、CanUSignで試してみてください。